事例紹介

ビール・発泡酒などのお酒が棚変更で販売数207%に増加

コンビニ

Introduction

「お客様の目線でアルコール類の棚割を見直せばもっと買っていただけるということがわかってきた。
それを一緒に具現化しませんか?」というオーナー様のご相談から始まった。

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プロセス

ビール・発泡酒では、メーカー別の種別でのバランスや機能性(糖質OFFなど)の品揃え、他に外国産ビールなどの取扱も増やすことで、「お客様の選ぶ楽しさ」を意識した棚割に変更。スーパードライの売場を半分の5フェイスにした。


他、3フェイス以上のアイテムについても2または3に減らした。

陳列棚の写真

空いたスペースには、ビールでは、ラガービールを導入。発泡酒では、淡麗を導入。新ジャンルでは、金麦とクリアアサヒを導入。他、外国産ビールや個性派ビールなども導入。さらに最下段には、コロナなどの瓶ビールやシャンパン・ワインを導入した。


チューハイ・カクテルでは、POS実績からエリアで売れているアイテムの品揃えを導入することで「お客様に支持されている商品が並んでいるという安心感」を意識した棚割に変更。


定番商品以外の新商品が導入されるスペースについては、基本1フェースでの展開にして、売れ筋中心の品揃えのレパートリーを増やした。

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結果

次の表は棚変更する前後の7月17日〜30日の実績と8月8日〜21日の実績で比較したものです。

  変更前 7月17日 〜 30日 変更後 8月8日 〜 21日
ビール・発泡酒 2,319本 4,315本(186%)
チューハイ・カクテル 1,657本 3,424本(207%)
合計 3,976本 7,739本(195%)

上記の結果は、天候や店舗周辺のイベントなどの影響もありますので、全てが棚変更の成果とは言えないかもしれません。しかし、

スパードライのフェイスを 10 → 5 と半分にしたが、
販売数は減少することなく764本 → 1083本 と142% に、
スペース生産性は3倍に。


7739本の販売のうち、今回新しく導入された商品のみで、
2682本(約35%)売れた。

商品のフェイス数を減らすことで販売数を減らすことなく、新しく導入された商品で販売数をさらに増やすという結果に。 次なるステップとして、この結果を維持し続けるためには、

  • 棚割を維持するために、冷蔵ケースのバックヤードでの商品管理の仕方を決めること
  • 商品の採用や仕入れ数(フェイス数)の基準をしっかりと決めること
  • 商品カットのタイミングの基準をしっかりと決めること

など、これからやらなければならないことが明確になった。

背景・根拠

元々アルコールの売れているお店だった。
ビール・発泡酒またはチューハイ・カクテルなどは、商品の補充が間に合わない為に、取扱アイテムの絞り込みを実施。1アイテムのフェーズ数が増えていく傾向にあった。
さらに、商品の改廃の多いチューハイ・カクテルでは、売れ筋商品はすぐに売れて棚から消える。
一方、売れない商品は棚に残り、売り場のスペースがうまく活用されていない部分があった。